研究課題
若手研究(B)
体内深部の癌を治療する手段はまだ確立されていない．我々は体内埋込電極を用いたハイパーサーミアによる癌治療システムを提案している．本研究においては，１）埋込電極のエッジ効果の抑制，２）体外から体内深部への電力伝送，３）体内深部の温度データの体内から体外の情報伝送の３つの課題について検討を行った．エッジ効果の抑制については，試作した電極を，人体モデルの膵臓部に埋めたモデルを電磁界解析および熱伝導解析ソフト上に作り，SARや温度特性を評価した．その結果，温度は２W送電時に，1.5℃上げることができた．1)～3)を組み合わせた我々のシステムは，体内深部加温に有用なシステムであることが確認できた．
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