リッジ導波管は導波管内に設けたリッジ(棟)の効果で広帯域化を実現できる。さらにエッジスロット導波管アンテナと組み合わせて、偏波共用アンテナとしても用いることができる。スペクトル領域のグリーン関数を用いてリッジ導波管の固有値解析を行い、各モードの遮断周波数を求めた。有限要素法と比較した結果、よく一致していることを確認した。さらに、リッジ導波管スロットアンテナの解析法を発展させ、モードマッチング法により0.1 THz から2.9 THz で10-6 乗以下の高消光比を保ちながら、高透過率なテラヘルツ波帯ワイヤーグリッドを設計した。テラヘルツ波帯の偏波制御に用いることができる。
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