研究課題
平成25年度の目標は,単眼画像からの推定された奥行き情報を利用したレベルセット法による動オブジェクト抽出法の精度向上と他の関連手法の開発である.当該年度は「単眼画像奥行き情報を利用したレベルセット法の精度向上」と領域ベース奥行き処理の基礎となる「x-means クラスタリングを用いた動オブジェクト分割手法」の2点を中心に検討を行った.レベルセットによる動オブジェクト抽出手法では,一般的にフレーム間差分情報を用いるのが一般的である.しかし,フレーム間差分情報の利用だけでは,十分な抽出精度を得て,かつ uncovered background や occlusion の問題を解決することが難しい.そのため新たに単眼カメラから得た奥行き情報やエッジ情報を利用して抽出精度の向上を試みる.そのためには,まず奥行き情報やエッジ情報をいかにレベルセット法の補助関数更新式にいかに取り入れるかが重要である.ここでは,得られた奥行き情報に対してオブジェクトと背景に分類するファジイクラスタリングを行い、オブジェクトまたは背景への帰属度を重みとして導入した補助関数の更新式を開発した。また、適応処理を行うために奥行き情報の利用の有無を分布により判定する手法も提案した。また一方で,領域ベースで奥行きマップを生成のための基礎技術である領域分割手法の検討については、x-means クラスタリングを用いた動オブジェクト分割手法の開発を行った.複数フレームにわたる時間的な相関性を考慮することで精度向上を実現した.
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International Journal of Computer Science and Network Security
巻: Vol.13, No.11 ページ: 1-7
http://paper.ijcsns.org/07_book/201311/20131101.pdf
映像情報メディア学会技術報告
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http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/