研究課題
本研究課題はディジタル符号化と無線通信路の不整合性を取り除くため、アナログ符号化を適切に導入することで、通信システム全体の最大性能を引き出す方式の開発を目的としている.平成23年度では、二つのディジタル符号を用いた連接符号と通信路状態の不整合性を取り除くため、連接符号に動的なアナログ的な要素を取り入れる手法を検討した。このようなディジタル-アナログ連接符号化に対して、平成24年度では、適応レート制御により動的にディジタル符号構造も併せて変化させる仕組みを導入した。平成23年度でも活用したExtrinsic Information Transfer (EXIT)特性に基づき、与えられた無線通信路状況に応じて、アナログ符号とディジタル符号構造の結合最適化を行うことで、スループット特性が大幅に改善可能であることを明らかにした。また、結合最適化問題を低演算量で解くアルゴリズムについても考案し、その有効性も示した。また,分散MIMO伝送にアナログ符号化構造を導入することを目的として、 Cooperative Multi-Point(CoMP)伝送を前提としたビットインターリーブ繰り返し符号化(BIRC: Bit Interleaved Repetition Coded)伝送を提案した。そのインターリーブの置換パターンをアナログ的に変化させることで、EXIT特性を改善した結果、伝送品質を大幅に改善可能であることも示した。
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Proc.VTC '12/Spring
DOI:10.1109/VETECS.2012.6240142
IEICE Trans. Commun.
巻: vol.E95-B, no.12 ページ: 3679-3687
DOI:10.1587/transcom.E95.B.3679
roc. ISITA '12
巻: CD-ROM ページ: 759-763