研究課題
画像伝送における基盤技術である符号化の圧縮性能向上・実現コスト削減、および、画像向け電子透かし技術の画質劣化低減・頑健性向上を目的として、ビットプレーン特性に着目した画像処理技術について研究し、その応用技術を開発した。本研究の大局的な目標は、優れた画質・演算実現性を併せ持つ映像処理技術を研究開発することによって,フルハイビジョンを超える超高精細映像から厳しい要求条件のモバイルアプリケーションまでの幅広い用途に活用できる要素技術を確立することである。本年度の主な成果は次の通りである。1. 三次元電子透かし法の研究開発拡散符号および二次元電子透かしに関するこれまでの研究知見に基づき三次元メッシュモデルを対象とした電子透かし技術を開発し、画質および検出性能の点で従来法を上回ることを可能であることを明らかにした。その研究成果をまとめた論文を投稿し、論文誌に採録された。また、ウェーブレット領域の代わりに周波数領域において周波数選択性を実現する電子透かし手法を開発し、埋め込み情報量および検出性能の点で従来法を上回ることを可能であることを明らかにした。その研究成果をまとめた論文を投稿し、国際会議において発表した。2. ウェーブレット変換構成法の研究開発符号化標準規格JPEG2000に採用されているウェーブレット変換実現法を拡張した変換実現法を研究し、周波数特性の点で従来法を上回ることを可能であることを明らかにした。今後、この研究成果を発展し、画像符号化への応用を展開する。
すべて 2012 その他
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)
IEICE Trans. on Information and Systems
巻: Vol. E95-D, No. 5 ページ: 1272-1279
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