期間延長後の最終年度である平成26年度は、4年間の研究成果全体をまとめ、国内学会や国際会議に発表した。さらに、国際的な雑誌論文への論文投稿を行い、本学オープンキャンパス等にも出展し、広く社会・国民に発信した。また本研究の問題点とその改善法を検討し、研究を更に発展させた。 最終的には、これまでの研究と本研究課題で新たに実現された擬似位相整合ニオブ酸リチウムベースの様々な高機能全光超高速広帯域信号処理回路を用いて、新世代の高度光ネットワークの構築を目指す。デバイス研究からシステム研究への技術的波及効果も期待される。光ノードに必須となる全ての超高速広帯域信号処理回路を同種の素子を用いて実現することにより、コスト・環境負荷の低減と同時に高機能化・高性能化を図る試みは、国内外の他の研究開発機関ではなされておらず、極めて独創的で学術的重要性も高いと考えられる。
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