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2011 年度 実施状況報告書

Special Optical IQ Modulator

研究課題

研究課題/領域番号 23760352
研究機関独立行政法人情報通信研究機構

研究代表者

呂 国偉  独立行政法人情報通信研究機構, 光ネットワーク研究所 光通信基盤研究室, 専攻研究員 (30599709)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワード超高速光通信 / 多値光変調器 / IQ光変調器
研究概要

本研究の目的は、次世代の超高速光通信システムにおいて有用となる多値の位相変調や直交振幅変調(M-ary PSK, M-ary QAM)等の多値光変調を実現する、新奇の光変調器構造の開拓である。具体的には、新奇の集積光変調器の作製および、これを用いた多値光変調信号の生成の実験的実証である。特に、8値位相変調(8PSK)光信号や8値直交振幅変調(8QAM)光信号等の生成に適したIQ光変調器の設計に焦点を当て、主に申請者の所属機関において光変調器の設計・デバイス作製・システム性能評価を一貫して進めることである。 平成23年度は、主に光変調器の設計および作製に注力し、従来とは一線を画した新しいIQ変調器構造の提案を目指した。光変調器の作製に精通している企業(住友大阪セメント株式会社)からの技術的助言を参考にし、IQ光変調器の試作器作製のための数値シミュレーションおよび デバイス作製を行うことを計画した。 本研究で、申請者は新奇のIQ光変調器の作製に成功した。このIQ光変調器を使用することで、いくつかの光変調信号生成スキームを提案し、それらを実証することができた。本研究で得られた数値シミュレーションとサブシステム実証の成果は、1本の論文が国際ジャーナル(OSA Optics Express)に受理され、4つの国際会議(CLEO (Conference on Lasers and Electro-Optics), CLEO/PR (CLEO Pacific Rim) 、OFC (Conference on Optical Communication)、OECC(Opto-Electronics and Communication Conference))に採択された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

住友大阪セメント株式会社のサポートにより、新規のIQ光変調器の作製が成功した。そして、実験室では殆どのテスト設備があり、実験を容易に行うことができた。当初の予定通り計画は実行された。

今後の研究の推進方策

次年度は主に、作製した光変調器の性能の実験的評価に充てる。作製した光変調器の試作品を用いて、システムまたはサブシステムを構築し、性能を評価する。設計したIQ光変調器は、8PSKや8QAM等様々な多値変調フォーマットの光信号生成にも利用可能と考えられるため、異なる変調フォーマットの光信号を生成するための、各々に対して最適な駆動条件や配置条件等を実験的に検討する。異なる変調フォーマットの光信号を生成するための、各々に対して最適な駆動条件や配置条件等を実験的に検討する。特に、トランスミッタ―の性能を評価するために、生成した光変調信号のコンスタレーションや誤り率(BER)の測定を行う。詳細は下記の通りである:1) 各光変調フォーマットに対応するバイアス・駆動条件の検討2) 生成した光変調信号のコンスタレーション・BER測定3) 得られた実験結果と数値計算との比較検討に基づいた、デバイス構造の最適化得られた情報は、技術的助言を頂く企業へのフィードバックを行い、更なる最適化への足がかりとする。

次年度の研究費の使用計画

効率的に実験を行なうため、来年の予算は装置(coherent receiver、polarization-multiplexer 等)の購入に使用する予定である。また、残りの予算は論文投稿料および学会発表用費用に使用する。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Rectangular QPSK for generation of optical eight-ary phase-shift keying2011

    • 著者名/発表者名
      Guo-Wei Lu, Takahide Sakamoto, Tetsuya Kawanishi
    • 雑誌名

      Opt. Express

      巻: 19 ページ: 18479-18485

    • DOI

      DOI:10.1364/OE.19.018479

    • 査読あり
  • [学会発表] Reconfigurable Optical 8-ary Transmitter based on Arbitrary 2-QAM for Generating 8PSK and 8QAM2012

    • 著者名/発表者名
      Guo-Wei Lu, Takahide Sakamoto, Tetsuya Kawanishi
    • 学会等名
      Optical Fiber Communication Conference 2012
    • 発表場所
      Los Angeles Convention Center, Los Angeles, USA
    • 年月日
      2012年3月4日
  • [学会発表] Two Optical-8PSK Transmitter Schemes Based on Tandem IQ Modulators2011

    • 著者名/発表者名
      Guo-Wei Lu, Takahide Sakamoto, Tetsuya Kawanishi
    • 学会等名
      Conference on Lasers and Electro-Optics Pacific Rim 2011
    • 発表場所
      Sydney Convention and Exhibition Center, Sydney, Australia
    • 年月日
      2011年8月28日
  • [学会発表] Generation of Optical 8PSK using Cascaded IQ Modulators and Binary Electronics2011

    • 著者名/発表者名
      Guo-Wei Lu, Takahide Sakamoto, Tetsuya Kawanishi
    • 学会等名
      OptoElectronics Communications Conference 2011
    • 発表場所
      Splendor Kaohsiung, Kaohsiung, Taiwan
    • 年月日
      2011年7月8日
  • [学会発表] Optical 8PSK Transmitter using Tandem IQ Modulators with Binary Driving Electrical Signals2011

    • 著者名/発表者名
      Guo-Wei Lu, Takahide Sakamoto, Tetsuya Kawanishi
    • 学会等名
      Conference on Lasers and Electro-Optics 2011
    • 発表場所
      Baltimore Convention Center, Baltimore, Maryland, USA
    • 年月日
      2011年5月1日
  • [備考]

    • URL

      http://seika-kokai.nict.go.jp/jp/index.do

URL: 

公開日: 2013-07-10  

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