理論に裏付けされた,鉄道における車両・ダイヤ(運行スケジュール)・運転の最適化による統合的省エネルギー化を検討した成果として,(a)車両の検討では,車載電力貯蔵装置による回生エネルギーマネジメントの可能性について示した。 (b)運行ダイヤの検討では,研究代表者が省エネルギーなダイヤのあり方として提唱した「等増分消費エネルギー則」が鉄道関係者の間で広く知られることとなり,さらに災害等による電力供給不足時の効果的な運行ダイヤを利用者の利便性をも考慮して導く方法を示した。 (c)運転においては,列車密度が限界まで高まっている際の運転方法,および長距離運転での運転方法について解析する方法を示した。
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