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2012 年度 実施状況報告書

繰返しリング単純せん断試験による地盤材料の局所大変形挙動の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23760439
研究機関東京大学

研究代表者

宮下 千花(堤千花)  東京大学, 生産技術研究所, 技術職員 (20396914)

キーワード繰返しリング単純せん断 / 局所大変形 / 砂質土の液状化 / 自然斜面の崩壊 / 画像解析
研究概要

実験・データ分析の補助者が既往の関連研究(中空ねじり試験における地盤材料のひずみの局所化の観察)で学会発表を行って得た知見と、2011年東北地方太平洋沖地震で広域多所において確認された液状化被害の現地調査結果を参考に、当初計画を修正しながら実験を進めた。
具体的には、豊浦砂の定体積繰返しねじり試験と一次元再圧密試験の組み合わせを同一の供試体に対して複数回実施することにより、液状化履歴を受けた場合の地盤の特性の変化を明らかにすることを試みた。供試体の密度を二通り(やや低め、中密)に設定することにより、地盤の初期密度の違いの影響についても検討した。また、比較のために同一初期密度の供試体に対して液状化履歴なしの試験も実施した。
その結果、液状化履歴を受けると再圧縮により徐々に密度が増加したが、その後の再液状化特性は、同一密度で初めて液状化する場合とは異なった。このような特性変化は、液状化履歴を受けた際のせん断ひずみ振幅の違いの影響も受けた。供試体(地盤)の初期密度が低い場合は再液状化強度は初めて液状化する場合よりも大きくなったが、初期密度が比較的高い場合は再液状化強度が初めて液状化する場合よりも小さくなるケースがあった。
加えて、以上の結果に対して影響を及ぼすと考えられる応力状態のより詳細な計測を目的として、多層リングと供試体間での鉛直およびせん断方向の摩擦力と、一次元再圧縮後の水平応力の変化を求めるための荷重計の追加(側面での摩擦力を計測)等を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究目的に沿った実験・データ分析はほぼ予定通りに進展している。
試験装置も順次改良されており、今後実施予定の実験では当初予定していた以上の詳細な結果分析ができると考えられる。

今後の研究の推進方策

5月中旬から平成26年4月まで、産前産後、育児休暇を取得し、研究を中断する(一年未満)。
休暇取得前に休暇期間相当の研究期間の延長を申請し、平成26年度の復職後は順次当初の計画を修正しながら研究を進める。

次年度の研究費の使用計画

計画通りに実験を進めるための消耗品、電子機器などの購入に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Observation of shear banding behavior of sand in torsional shear test using image analysis technique2012

    • 著者名/発表者名
      Wahyudi, S.
    • 学会等名
      Advances in Multiphysical Testing of Soils and Shales
    • 発表場所
      Lausanne, Switzerland
    • 年月日
      20120903-20120905

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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