世界で起きている旱魃・洪水を捉えるとともに、これから発生するリスクを検出するため、全球水資源モデルH08と更新頻度の高い全球気象データを利用して、実時間シミュレーションを行った。まず、20世紀後期の30年の水文シミュレーションを行い、主要河川における過去の大規模な旱魃・洪水の再現性の評価を行った。結果は大規模な洪水に関するまずますの再現性を示すものだった。次に、気象庁気候データ同化システムJCDASによる全球気象データを定期的に収集し、逐次シミュレーションを更新するシステムを構築した。この結果、最短で2日前までのシミュレーションを実施することが可能になった。これは全球水資源モデルによる旱魃・洪水の早期警戒実現の第一歩となるものである。
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