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2011 年度 実施状況報告書

アジア開発途上国における軌道系輸送機関の導入による都市構造の変容に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23760476
研究機関横浜国立大学

研究代表者

松行 美帆子  横浜国立大学, 都市イノベーション研究院, 准教授 (90398909)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード軌道系公共交通 / 開発途上国 / 土地利用 / 交通行動 / 都市中間層 / 居住選好性 / バンコク
研究概要

2011年度は、研究のスタートとしてまず、GISデータ、航空写真、不動産データについて現地での取得可能性、各データ使用の有効性の確認のために、バンコクにおいて関連研究者へのヒアリング、データ所有機関へのヒアリングを行った。また、不動産データについては、収集を完了し、高架鉄道(BTS)や地下鉄(MRT)沿線の新規開発コンドミニアムの立地動向、価格に関する分析を行った。また、高架鉄道(BTS)や地下鉄(MRT)開業に当たっての土地利用、土地利用政策の変化について、現地専門家へのヒアリングを行った。さらに、ほかの公共交通網(バス、乗り合いバン)の路線の変化について、現地バス事業者へのヒアリングを行った。これらの結果、高架鉄道(BTS)や地下鉄(MRT)開業に伴い、住宅(コンドミニアム)やショッピングセンターなどが数多く駅周辺に新規開発され、公共交通指向(TOD)型とも見られる開発動向がバンコクにおいて確認された。しかしながら、コンドミニアムの売買価格は非常に高価であり富裕層が居住していることが考えられ、またコンドミニアム附設の大規模な駐車場もあることから、居住者が本当に公共交通指向型の交通行動を取っているのかを明らかにする必要性があることが明らかになった。また、高架鉄道(BTS)や地下鉄(MRT)開業に伴い、とくに都市中間層の住宅への指向性が郊外の戸建て住宅(ゲーティットコミュニティ)から高架鉄道(BTS)や地下鉄(MRT)のコンドミニアムへ変化していることが予測され、この点についても来年度以降調査が必要になる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

秋のバンコクにおける大洪水のため、渡航が予定より遅れたが、取得可能なデータの取得、現地の専門家、関係者へのヒアリングはほぼ終了し、来年度以降のアンケート調査の前調査はほぼ終了した。

今後の研究の推進方策

来年度以降は、バンコクの高架鉄道(BTS)や地下鉄(MRT)沿線の新規開発コンドミニアムの居住者へ対し、彼らの居住地の移動、居住選好性の変化、交通行動の変化などについてのアンケートを行い、TOD型になっていると見られるバンコクの土地利用が本当に、人々に公共交通を志向させるものになっているのかの検証を行う。

次年度の研究費の使用計画

現地渡航旅費 60万円データ・資料収集費  40万円アンケート調査実施費 30万円

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公開日: 2013-07-10  

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