港湾・海運・通商政策評価のための国際物流業行動モデルと貿易予測モデルの開発

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23760487
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 土木計画学・交通工学
• 研究機関: 神戸大学
• 研究代表者: 石黒 一彦 神戸大学, 海事科学研究科(研究院), 准教授 (60282034)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• キーワード: 多地域応用一般均衡モデル / 物流業 / ロジットモデル / 港湾選択モデル / ネットワーク配分モデル

研究概要

本研究では，(1)物流業の輸送サービス生産構造と運賃の決定メカニズムを考慮した多地域応用一般均衡モデルの構築，(2)船社の寄港スケジュールを考慮した荷主の港湾選択行動モデルの構築，(3)積み替え拠点における規模の経済を考慮した輸送ネットワーク配分モデルの構築を行った．(1)では船舶の大型化の影響や内航海運市場開放の影響について，特に各地域の生産や地域間の交易の変化に注目して推計できた．(2)では新規寄港曜日の違いが需要に与える影響や寄港や利用に対するインセンティブの廃止の影響を推計できた．(3)では船舶の大型化や燃料費の上昇が積み替え輸送の増加をもたらすメカニズムを表現できた．

研究成果

• [雑誌論文] リバース・ロジスティクス効率化効果推計モデル (2014)
  • 著者名/発表者名: 石黒一彦
  • 雑誌名: 内航海運研究 巻: Vol.3 ページ: 31-40
  • 査読あり
• [雑誌論文] カボタージュ規制緩和が地域経済および内航需要量に与える影響 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石黒一彦
  • 雑誌名: 内航海運研究 巻: Vol.2 ページ: 43-54
  • 査読あり
• [雑誌論文] 多地域応用一般均衡モデルを用いた船員問題の分析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 石黒一彦
  • 雑誌名: 内航海運研究 巻: Vol.1 ページ: 11-19
  • 査読あり
• [学会発表] 規模の経済と多層ネットワークを考慮した海上コンテナ輸送モデルの開発と適用 (2013)
  • 著者名/発表者名: 石黒一彦
  • 学会等名: 第48回土木計画学研究発表会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2013-11-02
• [学会発表] Asian Container Cargo Transportation Model including Multi-Layer Transportation Network and Economy of Scale (2013)
  • 著者名/発表者名: Kazuhiko Ishiguro and Pitu Mirchandani
  • 学会等名: 10^<th> Eastern Asia Society for Transportation Studies
  • 発表場所: Taipei(台湾)
  • 年月日: 2013-09-09
• [学会発表] Economic Effect of International Transportation Infrastructure Development on a Landlocked Region (2013)
  • 著者名/発表者名: Rujun Jin and Kazuhiko Ishiguro
  • 学会等名: The 6th International Conference of Asian Shipping and Logistics
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2013-08-31
• [学会発表] 配船スケジュールを考慮した荷主の港湾選択行動分析 (2013)
  • 著者名/発表者名: 茅野宏人・石黒一彦
  • 学会等名: 第47回土木計画学研究発表会
  • 発表場所: 広島
  • 年月日: 2013-06-01
• [学会発表] Equilibrium Model for Analysis on Opening and Improving Transportation Routes (2012)
  • 著者名/発表者名: Kazuhiko Ishiguro and Pitu Mirchandani
  • 学会等名: INFORMS Annual Meeting
  • 発表場所: Phoenix(アメリカ合衆国)
  • 年月日: 2012-10-14