熱力学相平衡を考慮したセメント硬化体の3次元空間物質移動予則の構築

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23760513
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 建築構造・材料
• 研究機関: 北海道大学
• 研究代表者: 胡桃澤 清文 北海道大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (40374574)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• キーワード: セメント硬化体 / 物質移動 / 溶脱 / NMR / 高炉スラグ / 相平衡

研究概要

変質するセメント硬化体の経時変化を固相、液相の相平衡計算によりシミュレートし、それに3次元空間モデルを取り入れることにより硬化体の変質過程を組み入れた物質移動予測を行うことを目的とした。促進劣化させた試料の評価を行い、モデルの妥当性を確認した。さらに簡便に物質移動特性を測定できる方法を検討した結果、ACインピーダンス法によって測定された電気伝導率は塩分浸透性と高い相関が得られその有効性を確認した。

研究成果

• [雑誌論文] 高炉スラグペーストの電気伝導性による塩分浸透性と微細構造評価 (2012)
  • 著者名/発表者名: 胡桃澤清文、名和豊春
  • 雑誌名: セメント・コンクリート論文集 巻: Vol.66 ページ: 127-134
  • 査読あり
• [雑誌論文] カルシウム溶脱を考慮したセメント硬化体の物質移動予測モデルの構築 (2012)
  • 著者名/発表者名: 青山琢人、胡桃澤清文、名和豊春、村上祐翔
  • 雑誌名: セメント・コンクリート論文集 巻: Vol.66 ページ: 311-318
  • 査読あり
• [雑誌論文] ブリーディングがセメントペースト硬化体の微細構造に及ぼす影響評価 (2012)
  • 著者名/発表者名: 石垣邦彦、胡桃澤清文、名和豊春
  • 雑誌名: セメント・コンクリート論文集 巻: Vol.66 ページ: 111-118
  • 査読あり
• [雑誌論文] Prediction of thediffusivity of cement-based materials using a three-dimensional spatial distribution model (2012)
  • 著者名/発表者名: Kiyofumi Kurumisawa, Toyoharu Nawa, Hitoshi Owada
  • 雑誌名: Cement and concrete composite 巻: Vol.34 ページ: 408-418
  • URL: http://dx.doi.org/10.1016/j.cemconcomp.2011.11.011
  • 査読あり
• [雑誌論文] セメント硬化体のCa2+溶脱に伴う拡散変化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 青山琢人、胡桃澤清文、名和豊春
  • 雑誌名: セメント・コンクリート論文集 巻: No.65 ページ: 161-167
  • 査読あり
• [雑誌論文] 超高強度コンクリートの力学的性状に及ぼす粗骨材の影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 井出貴之、青山琢人、胡桃澤清文、名和豊春
  • 雑誌名: セメント・コンクリート論文集 巻: No.65 ページ: 464-469
  • 査読あり
• [学会発表] 乾燥を受けた硬化セメントペーストの電気伝導性の変化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 胡桃澤清文、名和豊春
  • 学会等名: 2012年度日本建築学会大会学術講演会
  • 発表場所: 名古屋大学、名古屋
  • 年月日: 20120900
• [学会発表] ブリーディングがセメントペースト硬化体の微細構造に及ぼす影響評価 (2012)
  • 著者名/発表者名: 石垣邦彦、胡桃澤清文、名和豊春
  • 学会等名: 第66回セメント技術大会
  • 発表場所: ホテルメトロポリタン、東京
  • 年月日: 2012-05-31
• [学会発表] 高炉スラグセメントペーストの電気伝導性と微細構造 (2012)
  • 著者名/発表者名: 胡桃澤清文、名和豊春
  • 学会等名: 第66回セメント技術大会
  • 発表場所: ホテルメトロポリタン、東京
  • 年月日: 2012-05-31
• [学会発表] カルシウム溶脱を考慮したセメント硬化体の物質移動予測モデルの構築 (2012)
  • 著者名/発表者名: 村上祐翔、青山琢人、胡桃澤清文、名和豊春
  • 学会等名: 第66回セメント技術大会
  • 発表場所: ホテルメトロポリタン、東京
  • 年月日: 2012-05-30
• [学会発表] RECONSTRUCTION OF THREE-DIMENSIONAL SPATIAL IMAGE OF HARDENED CEMENT PASTE (2011)
  • 著者名/発表者名: Kiyofumi Kurumisawa,Takuto Aoyama,Toyoharu Nawa
  • 学会等名: 13th International congress on the chemistry of cement
  • 発表場所: マドリッド国際会議場、スペイン
  • 年月日: 2011-07-08
• [学会発表] Interfacial Chemistry of C-S-H on Waste Ion Immobilization (2011)
  • 著者名/発表者名: Elakneswaran Y, Sato T, Nawa T, Iwasa A, Kurumisawa K and Haga K
  • 学会等名: 13th International congress on the chemistry of cement
  • 発表場所: マドリッド国際会議場、スペイン
  • 年月日: 2011-07-06
• [学会発表] 非線形ボクセル有限要素解法による超高強度コンクリートの圧縮強度推定 (2011)
  • 著者名/発表者名: 胡桃澤清文、井出貴之、永井学志
  • 学会等名: 計算工学会講演会
  • 発表場所: 東京大学、柏市
  • 年月日: 2011-05-25
• [学会発表] セメント硬化体の破壊エネルギーに関する基礎的検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 胡桃澤清文、近藤伸哉、青山琢人、名和豊春
  • 学会等名: 第65回セメント技術大会
  • 発表場所: ホテルメトロポリタン、東京
  • 年月日: 2011-05-18
• [学会発表] 3Dイメージング手法を用いたセメント硬化体の超長期強度予測モデル (2011)
  • 著者名/発表者名: 石垣邦彦、近藤伸哉、胡桃澤清文、名和豊春
  • 学会等名: 第65回セメント技術大会
  • 発表場所: ホテルメトロポリタン、東京
  • 年月日: 2011-05-18
• [学会発表] セメント硬化体のCa溶脱に伴う拡散変化 (2011)
  • 著者名/発表者名: 青山琢人、胡桃澤清文、名和豊春
  • 学会等名: 第65回セメント技術大会
  • 発表場所: ホテルメトロポリタン、東京
  • 年月日: 2011-05-18
• [備考]
  • URL: http://133.87.124.210