研究課題
元の建物よりも自由度の小さい縮約モデルを用いた時刻歴応答解析法についてさらに整備した.本手法は骨組モデルをせん断自由度のみのモデルに縮約することが可能である.特にこれまで提案されている政敵縮約モデルを拡張した動的縮約モデルを新たに構築し,計算負荷を低減した手法を提案した.これまでせん断モデルに対して展開されてきた,地動入力時や内部振動源を有する場合の物理パラメターの同定理論を曲げせん断モデルに対するシステム同定理論に拡張した.静的縮約モデルを導入することにより,骨組モデルと曲げせん断モデルとの関連づけを可能とし,システム同定に利用する手法を提案した.静的縮約モデルに対するシステム同定理論をプログラム実装し,振動数領域のシミュレーションや,時刻歴応答解析の結果などを用いて提案手法の妥当性を確認した.まず骨組モデルの時刻歴応答解析を行い得られた応答を実測データとして利用することにより,提案手法の妥当性を理論的に確認し,さらに実際に計測された超高層建物の地震時の応答波形を用いて提案手法に適用し,妥当性を示した.実測データを用いて実測データに含まれるノイズが同定精度に及ぼす影響について検討するために,建築骨組の縮小模型を用いた振動台実験を実施して得られた応答の実測データや,実建物の実測データを高精度縮約モデルの同定法に適用し,提案手法の妥当性を確認する.
すべて 2013 その他
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Structural Control and Health Monitoring, volume
巻: 20 ページ: 703-727
DOI:10.1002/stc.1486
STRUCTURAL CONTROL AND HEALTH MONITORING
巻: 1 ページ: 1,22
10.1002/stc.1537