研究課題
若手研究(B)
あと施工アンカーは既存RCおよびSRC造建物の耐震補強で幅広く用いられている。通常,アンカー筋はコンクリート施工面に対して垂直に施工されるが,せん断力を受ける部分についてはアンカー筋を傾斜させるとせん断強度が増大すると考えられる。本研究では,傾斜型あと施工アンカーの構造実験を行なってせん断強度を確認した後,それぞれの破壊形式に応じたせん断強度の評価式を構築し,実験結果と適合することを示した。さらに,傾斜型あと施工アンカーを用いて袖壁増設補強したRC柱の構造実験を行なって,傾斜型あと施工アンカーを用いた場合には,在来型あと施工アンカーを用いた場合と比較して最大強度が大きくなることを明らかにした。
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日本建築学会構造系論文集
巻: 第78巻第683号 ページ: 173-182
コンクリート工学年次論文報告集
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