本研究は近畿圏における民生家庭・業務部門、旅客交通部門のエネルギー需要を推計するモデルを開発した。各部門では住宅、業務施設、交通トリップを推計単位とし、計算対象地域の住宅、業務施設、トリップを複数の類型に分類し、各類型を代表する住宅、業務施設、トリップモデルを作成する。これを代表モデルと呼び、代表モデルを対象とするシミュレーションを行い、世帯・延床面積・トリップ当たりのエネルギー需要原単位を算出する。最後に、原単位と各類型の世帯数、延床面積、トリップ数の積和をとり、地域全体のエネルギー需要として定量化する。なお、各部門の関係性を考慮するため、住宅内生活行動、交通行動のモデルを開発した。
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