研究課題/領域番号 |
23760570
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研究機関 | 長岡技術科学大学 |
研究代表者 |
松川 寿也 長岡技術科学大学, 工学部, 助教 (60444189)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | 土地利用基本計画 / 五地域区分 |
研究概要 |
土地利用基本計画で示される5地域の空間データは、国土交通省国土計画局から一般に提供されている。この空間データを汎用性の高いGISで活用できるようデータ変換し、5地域のデータをオーバーレイさせることで、無法地帯や市街化区域等の拡大想定領域などを抽出することができた。上記にて抽出された領域の分布する空間パターンを分析した。これにより、無法地帯の都市計画区域との位置関係や、市街化区域等内に存在する森林地域の集団性など、空間化しなければ明らかにされない知見を得ることができた。上記にて抽出された領域と土地利用メッシュデータをオーバーレイさせることで、土地利用現況の全体像を簡易的に把握した。可能な限り精度上げるために細区分メッシュを用いて分析し、各領域の土地利用属性を把握することができた。以上の分析結果を踏まえて、本研究で着目する領域のプロトタイプを検討し、次年度以後で詳細に調査する事例を確定した。特に、無法地帯に関するプロトタイプは漁村集落、住宅団地、リゾート施設等、多数想定されることから、複数の事例を調査対象として抽出した。また、これら抽出された一部領域については、次年度の研究に繋げるためのプレスタディを実施している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
GIS活用能力を持った研究補助者の協力により、五地域区分などのデータを汎用性の高いGIS空間データベースへと構築することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は以下の調査を実施し研究の最終目的を達成する。(1)領域発生メカニズムに関する調査本研究で着目する領域の発生原因を明らかにする前に、まず「従来から存在していたのか?」あるいは「新規に発生したものか?」を把握する。現段階では一部事例のみその状況が明らかにされていないことから、土地利用基本計画図を当初計画から数時点用いて確認する。そして、ヒアリング調査や現地調査、文献調査をさらに実施することで研究結果の具体性・普遍性を確保する。(2)各領域で生じている問題点とその対応方策への取り組み実態の把握本研究で着目する領域で生じている(生じうる)問題事象を明らかにする。そして、これら領域での今後の対応方策の検討状況とその課題を、現地調査や市町村及び都道府県担当課に対するヒアリング調査等により明らかにする。現段階では一部事例のみその実態が明らかにされていないことから、これについてもヒアリング調査や現地調査、文献調査をさらに実施することで研究結果の具体性・普遍性を確保する。
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次年度の研究費の使用計画 |
公文書収集、現地調査及びヒアリング調査などを予定しているため、旅費を中心に研究費を使用する他、必要に応じて研究補助者への謝金等も予定している。
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