本研究では、土地利用基本計画の五地域区分の空間概念から、3つの領域に着目している。そして、本研究では、土地利用基本計画の空間データを使用して、3つの領域の全容を即地的に明らかにした。また、3つの領域が発生した原因や課題を提示している。本研究では以下の点が明らかになった。 五地域空白域では、個別規制法の指定要件を満たさなくなったことが要因となって発生した。農林外都市地域及び用途森林域では、その要因に加えて個別規制法間の調整によって発生し、それが課題となって、未だにその領域が解消されていないことが明らかになった。以上を踏まえて、土地利用基本計画には新たな枠組みが必要であることを提言した。
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