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2011 年度 実施状況報告書

人的支援を含めた集落のインスティテューショナル・プロセスデザインに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23760592
研究機関徳島大学

研究代表者

田口 太郎  徳島大学, 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部, 准教授 (20367139)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワード人的支援 / プロセス研究
研究概要

人的支援の実態調査を行った。特に新潟県中越地域における「地域復興支援支援員」や周辺大学の学生による集落支援の内容やその成果について確認した。また、新たに「集落支援員」「地域おこし協力隊」が活動している地域の実態把握として、着任以降早急に具体的成果が上がりつつある徳島県三好市における活動状況と課題のヒアリング調査を行った。また、大きな課題が生まれている地域における取り組みの実態把握をするために和歌山県高野町において「村づくり支援員」および担当行政職員へのヒアリング、更には事業の企画者である前副町長へのヒアリングおよび意見交換を行った。また、全国的な人的支援の連携組織である「地域サポート人ネットワーク全国協議会」に参加し、その中で人的支援の課題について発表した。また、同様の取り組みをしている研究者らと「地域の人的支援研究会」を開催し、人的支援の導入にあたっての課題認識について、あるべき導入プロセスについての検討を進めた。この結果、現状の課題として導入前の自治の仕組みの検討が大幅に不足している上に、人的支援の導入後も行政と支援員自身の情報交換の頻度が、信頼関係に強く影響し、この信頼関係や適切な意見交換が確保されている場合が少ないことが分かった。そのため、意見交換の場や信頼関係が確保されていないケースで相互に不信感が生まれ、結果的に活動の閉塞感を生んでいることが分かった。一方で、行政との情報交換の場や信頼関係が十分確保されている地域では比較的柔軟な対応が実現しており、支援員の個性に準じた効果的な活動が展開されていることが分かった今後は、こうした現地調査を継続しながら、具体的に行政と導入にあたってのプロセスの懸賞などをすすめる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究期間中に研究代表者の移動があったため、数ヶ月に渡り研究活動が停滞してしまったため。

今後の研究の推進方策

本年度は昨年度から引き続き、全国各地の人的支援の実施地域および導入検討中の地域へのヒアリング調査を行いながらが、導入にあたってのプロセスガイドラインの検討をすすめる。また、人的支援の担い手に対する後方支援のあり方についても、仮設を低自慰した上で、その現実性について自治体職員や総務省担当部局へのヒアリング等を通じて検証する。また、昨年同様に「人的支援研究会」を開催し、これまでの成果の取りまとめとして「人的支援に導入にあたってのガイドライン」および「人的支援のし園手法」として取りまとめる。

次年度の研究費の使用計画

平成24年度への繰越額は成果を取りまとめるための必要機材およびソフトウェアの購入(物品費)に使用する。また旅費につては昨年度に引き続き「人的支援研究会」の開催および人的支援の実施地域へのヒアリング調査を行う予定である。謝金・人件費については「人的支援研究会」に人的支援の担い手、および専門知識を有する研究者の招聘し、設定した仮設の検証を行う。また、引き続き関連文献の収集を進める予定である。最後に成果の取りまとめとして報告書の印刷などを行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ケンチク脳の育て方 no.2 離島や中山間との応答 ー農山漁村インターンー2012

    • 著者名/発表者名
      田口太郎
    • 雑誌名

      建築雑誌

      巻: 127 ページ: 46

  • [学会発表] 地域復興支援員による集落活動拡大の過程における継続支援の役割に関する研究2011

    • 著者名/発表者名
      杉崎 康太, 田口 太郎
    • 学会等名
      日本建築学会大会(関東)学術講演梗概集
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都)
    • 年月日
      2011年8月23日

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公開日: 2013-07-10  

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