住民が高齢化する高経年の郊外団地型マンションでは、子育て世代の転入を促し、ミクストコミュニティの形成を図るための「団地経営」という考え方が必要である。 西小中台団地では、既存の集会所を新たにデイサービス機能を併設した、多世代交流拠点としての集会所へと建て替えることにより、外部の子育て世代から選ばれる団地を目指した。このコンセプトは、住民(区分所有者)の約7割の支持を得たが、区分所有法が規定する75%以上の賛同を得られなかったため、実施することができなかった。団地経営の合意形成では、無関心層と高齢者への対策が大きな課題となる。
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