本研究の目的は、サービス付き高齢者向け住宅における生活支援サービスのあり方および、入居者の交流を活性化させる人的・物理的環境のあり方について明らかにすることである。以下に結果を列挙する。①食事サービスの附帯は入居者の外出行動を減少させ、入居者間の会話を減少させる。②高齢者向け住宅では要介護期においても介護サービスや日常生活を自己決定できる。③計画・設計過程におけるワークショップにより運営者の高齢者向け住宅に対する理解が深まる。④玄関、食堂、フロントが近接している方が入居者間の交流が活発化する。⑤コミュニティ活動の活性化には初期段階における行政、介護事業所等の支援が必要である。
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