本研究では都市の骨格である河川空間の都市デザインのあり方を「感性価値」の観点から探求した。その成果は以下2点にまとめられる。 (1)「感性価値」の評価方法の作成:河川空間および舟運の実体験型の心理評価と実測による物理量データの関係性を分析することで、人間の五感に刺激を与える空間構成要素を抽出した。(2)河川空間のデザインコードの提案:河川敷地内の滞留空間の利用実態調査、心理的刺激要素に関するアンケート調査、および滞留空間周辺の空間構成、景観要素の実測調査により収集したデータを分析し、感性価値に基づく河川空間デザイン案を提案した。
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