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2012 年度 実施状況報告書

木材の選択的利用による働く建築(付属小屋)の地域デザイン

研究課題

研究課題/領域番号 23760599
研究機関独立行政法人森林総合研究所

研究代表者

小林 久高  独立行政法人森林総合研究所, 構造利用研究領域, 研究員 (80575275)

キーワード民家 / 構法 / 小屋 / 地域特性
研究概要

地域の具体的な付属小屋建築を調査することにより、木材の多彩な選択的利用方法やそれに応じた加工法の詳細を明らかにするための調査研究を継続して行っている。
2012年度は、木材の選択的利用がなされている地域の伝統的な付属小屋建築物について、構法、利用法、配置等についての詳細な現地調査を行なった。具体的な調査地域は、福島県桧枝岐村(板倉・群倉調査、6/8)、鹿児島県奄美大島(高倉・主屋・集落景観総合調査、3/26-30、7/4-9、12/2-6)、仙台市若林区長喜城集落(屋敷林と木造建築物の実測調査、6/10、7/28-29)、中国貴州省(木造建築物調査、8/4-12)である。調査協力者と共に、集落内における建築物の配置図や実測図を作成し、地域住民及び大工に対する聞取り調査を行なった。調査は筑波大学、東京理科大学の研究者との共同チームで実施し、中国貴州省での調査に際しては現地の貴州大学の研究者及び学生とも共同で調査を行なった。中国貴州省においては、今後も付属屋を含めた総合的な調査研究を行っていく予定である。奄美大島においては、調査対象地域の住民に対して現状の研究成果を説明するための報告会を実施した。また、文献調査として地域の伝統的な木造構法を確認するための資料を追加収集した。現在までに収集した図書資料の中から付属屋に関する事項を抜き出していくことで、地域や利用法に応じた建築構法の傾向などを分類・整理する作業を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

他大学との研究協力体制により効率的な現地調査を行なうことが可能となっており、調査研究は順調に進められている。

今後の研究の推進方策

各地の建築物に関する現地調査等について、今後も他大学等と連携体制をとりながら効率的な調査研究を継続して行っていく。

次年度の研究費の使用計画

他大学との連携により調査が効率的に行われ、調査補助者等への旅費を中心として予定より低額に抑えることができた。2013年度においては所属が変更となったこともあり、旅費や人件費の変動が予想されるが、引き続き効率的な運用に努めたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 国吉林省長白山麓錦江村における井幹式民家の構法と生産技術に関する研究2012

    • 著者名/発表者名
      高 松花、濱 定史、小林 久高
    • 雑誌名

      日本建築学会計画系論文集

      巻: 77(678) ページ: 1340-4210

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 春季・夏季における屋根構法の異なる高倉に形成される室内温熱環境2012

    • 著者名/発表者名
      橋本 剛、小林 久高、兼子 朋也
    • 雑誌名

      日本生気象学会雑誌

      巻: Vol.49,No.3 ページ: p.S69

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公開日: 2014-07-24  

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