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2013 年度 実施状況報告書

木材の選択的利用による働く建築(付属小屋)の地域デザイン

研究課題

研究課題/領域番号 23760599
研究機関島根大学

研究代表者

小林 久高  島根大学, 総合理工学研究科(研究院), 講師 (80575275)

キーワード民家 / 木造構法 / 付属屋 / 地域特性
研究概要

地域の具体的な付属小屋建築を調査することにより、木材の多彩な選択的利用方法やそれに応じた加工法の詳細を明らかにするための調査研究を継続して行っている。
2013年度は、木材の選択的利用がなされている地域の伝統的な付属小屋建築物について、昨年度の調査対象地についての追加調査を行なった。また、勤務地の変更(茨城県→島根県)に伴い、新たな調査対象地を選定し、現地調査を行なった。
具体的な調査地域は、昨年度からの継続調査地としては中国貴州省(木造建築物及び集落景観調査、9/14-22)、新規の調査対象地としては島根県隠岐(舟小屋調査、8/19-21)、島根県美保関(木造建築物調査、6/21)、島根県石見(木造建築物調査、7/5、12/7)である。中国貴州省の調査においては筑波大学、神戸芸術工科大学の研究者との共同チームで調査を実施し、集落内における建築物の配置状況を中心とした現地調査を行なった。島根県内における新規調査地においては島根大学の教員の協力を受けて調査を実施し、建築物の基本情報に関する情報収集と現地調査を行なった。これにより、隠岐及び美保関周辺地域において、詳細な報告の見られない舟小屋が現存することが確認された。
また、以前に調査を実施した対象地域の付属屋に関して、熊本県五木村については板倉の建築構法、長崎県対馬市については木材の選択的な利用方法に関する報告を行なった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成23年度において、東日本大震災に関する現地調査等により想定外の業務が生じ、進捗に遅れが生じたため。また、平成25年度において、所属先の変更(森林総合研究所→島根大学に異動)により、現地調査及び作業協力者の変更が必要となり、進捗に遅れが生じたため。

今後の研究の推進方策

新規に選定した調査対象地を中心として、新たな調査協力者と共に、付属屋の現存状況の把握と詳細な現地調査を実施する。また、昨年度までに実施した調査対象地に関しては、必要とされる補足調査を行なったうえで研究の取りまとめを行なう。

次年度の研究費の使用計画

平成23年度において、東日本大震災に関する現地調査等により想定外の業務が生じ、進捗に遅れが生じたため。また、平成25年度において、所属先の変更(森林総合研究所→島根大学に異動)により、現地調査及び作業協力者の変更が必要となり、進捗に遅れが生じたため。
文献資料の収集を継続して実施すると同時に、新たな調査地における現地調査費用として使用する。また資料の整理に関しては新たな作業協力者への業務依頼を行なっていく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 熊本県五木村における板倉の建築構法2013

    • 著者名/発表者名
      小林 久高、濱 定史
    • 雑誌名

      日本建築学会 技術報告集

      巻: 第43号 ページ: 1091-1094

    • 査読あり
  • [学会発表] 伝統的木造建築物における木材の選択的利用手法 -長崎県対馬市の事例調査-

    • 著者名/発表者名
      小林久高
    • 学会等名
      日本木材学会
    • 発表場所
      松山

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公開日: 2015-05-28  

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