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2014 年度 実績報告書

木材の選択的利用による働く建築(付属小屋)の地域デザイン

研究課題

研究課題/領域番号 23760599
研究機関島根大学

研究代表者

小林 久高  島根大学, 総合理工学研究科(研究院), 講師 (80575275)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード民家 / 木造構法 / 付属屋 / 地域特性
研究実績の概要

地域の伝統的な付属小屋建築を調査することにより、木材の多彩な選択的利用方法や、それに応じた架構法の詳細を明らかにするための調査研究を継続して行っている。2014年度は、2013年度における所属変更にともなって調査対象地に山陰地方を加えたことから、主に島根県における伝統的な木造建築物の現存状況を確認すると同時に、県内の付属建築物の分布状況についての基礎的な調査を行なった。
具体的な調査対象地は、島根県松江市東出雲町(干柿小屋、6/1)、鳥取県大山町御来屋(木造建築物、7/5)、島根県邑南町(神楽殿、8/3、2/26)、島根県平田町(木造建築物、10/14、12/13)、島根県大田市大森町(木造建築物、12/6)、島根県安来市(舟小屋・木橋、12/23)、島根県全域(木造駅舎、6/28-9/18継続的に実施)、である。また、伝統的木造建築物に広く用いられていた茅葺き屋根に関して、島根県斐川町(反棟の茅葺き、5/27-1/22継続的に実施)の特徴的な茅葺技術に関する調査を行ない、瀬戸内地域においても付属建築物の現存状況に関する巡検調査を行なった。
調査地の追加を行なったことにより、松江市の干柿小屋や邑南町の神楽殿など、これまでに建築的な報告が行われていない特徴的な建築物を新たに見出すことができた。また、日本海沿岸地域に特有の舟小屋の建築に関しても、報告の見られない新たな分布地域が確認され、構法や利用法の現状が明らかになりつつある。今後は舟小屋等の水辺の建築物に注目することで、日本海の文化的交流による建築技術の伝播の視点から研究を発展させていくこととする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 民家建築における大径材利用2014

    • 著者名/発表者名
      小林久高
    • 雑誌名

      木材工業

      巻: 69-11 ページ: 524-527

  • [雑誌論文] 中国長白山麓の錦江村における井幹式民家の平面および断面構成の変容2014

    • 著者名/発表者名
      高松花、濱定史、小林久高、藤川昌樹、安藤邦廣
    • 雑誌名

      日本建築学会計画系論文集

      巻: 698 ページ: 865-871

    • 査読あり

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公開日: 2016-06-01  

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