研究課題/領域番号 |
23760649
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
半谷 禎彦 群馬大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80361385)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | 傾斜機能 / ポーラスアルミニウム / ダイカスト / 摩擦攪拌接合 / イメージベース解析 / X線CT |
研究概要 |
ADC12-A1050傾斜機能ポーラスアルミニウムの作製を試みた.ADC12は,アルミニウム合金ダイカストを利用した.アルミニウム合金ダイカストは,鋳造工程においてガス欠陥が含有してしまうが,そのガス欠陥を上手く活用することにより,発泡剤を用いることなくポーラスアルミニウムが作製できる.本研究では,アルミニウム合金ダイカスト板材に,通常のダイカスト製品に含有していると考えられるガス量の数十倍程度のものの作製を試み,高気孔率のポーラス材を得た.A1050は,工業用純アルミニウム板材を利用した.両者とも,FSWの際にトンネル状の欠陥などが発生しないFSW条件を得ることができた.また,ADC12はA1050よりも70℃程度液相線温度が低い.しかし,ADC12は発泡剤を使用していないため,A1050よりも気孔が崩れにくいことが確認され,特別は発泡方法を用いなくても,気孔形態が良好なADC12-A1050傾斜機能ポーラスアルミニウムが作製可能であることが分かった.ただし,気孔形態はADC12側とA1050側で異なるものであり,A1050側の気孔は若干大きなものとなっていた.今後,A1050側の発泡剤量などの工夫により,ADC12側と気孔形態がなるべく均一となるようなADC12-A1050傾斜機能ポーラスアルミニウムの作製を試みる予定である.また,X線CT画像を用いたイメージベース有限要素解析により,気孔形態の影響などの調査も行う予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
H24年度に作製を試みる予定であった圧縮試験片の作製の基本的な手法の検討に入っており,前倒しで研究が進展している.
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今後の研究の推進方策 |
ADC12-A1050傾斜機能ポーラスアルミニウムの圧縮試験を行い,気孔形態変形挙動の観察を行うとともに,そのイメージベース有限要素解析により,変形を支配するパラメータを明らかにし解析による変形挙動推定法の確立を目指す.
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次年度の研究費の使用計画 |
イメージベース構造解析を実施するために,くいんとVOXELCON,およびそれをインストールするためのPCを購入する.また,X線CTやFSW,成果発表のための旅費,成果発表のための投稿費,英文校閲費などに使用する.
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