研究課題
若手研究(B)
in vivo(生体内:動物骨でのアパタイト形成挙動)、in vitro(試験管内:コラーゲン基板上へのアパタイト形成)実験系を確立し、生体微量金属元素としてのマグネシウムが、骨配向性に及ぼす影響を解明した。in vivoモデルでは、マグネシウム欠乏食投与・通常食投与再開に敏感に対応して骨長手に沿ったアパタイトc軸配向性が有意に低下・上昇した。一方、in vitroモデルでは、アパタイト形成の基板となるコラーゲン配列は一定であるにもかかわらず、溶液中マグネシウム濃度依存的に配向性が変化し、特定のマグネシウム濃度の場合に配向性は最大値を示した。このピーク値は正常な大腿骨での配向性値に匹敵した。生体微量金属元素は、コラーゲン線維方向とアパタイトc軸の一致度合すなわち、degree of epitaxy に影響することで最終的にアパタイト配向性を制御することが示唆された。以上より、骨配向性、力学機能制御に対する生体微量金属元素の有効性が示された。
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