核化誘導による単分散粒子を得る目的としてマイクロ波が導入されているが、その現象は未解明なままである。そこで、さらなる現象の解明やモデル化を目指すために、マイクロ波照射炉内において、アルコール滴下による貧溶媒効果を検討した研究を行った。マイクロ波照射中に結晶化させると、急激な核生成を起こすことを確認した。また、これらが起こる条件(貧溶媒濃度、添加スピード、攪拌速度、マイクロ波出力)を探索した。今回、マイクロ波照射による分子拡散の促進が可能であり、マイクロ波出力が大きい場合、照射による温度上昇からの溶解度の上昇とエタノールの分子拡散、溶媒和クラスターの縮小の効果を考える必要があることが示唆された。
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