本研究では、スギ花粉アレルゲンエピトープならびにアレルギー抑制性サイトカイン TGF-ssを遺伝子導入ニワトリに生産させ、目的タンパク質含有卵白を用いた経口摂取によるアレルギー治療法の開発を目指し、以下の結果を得た。1. cLys-7crp 含有卵白を用いた経口摂取では、花粉症モデルマウスにおける花粉症症状の軽減を、くしゃみ回数、血清中 IgE 量ならびに炎症細胞の肺への浸潤度を評価することで、証明した。2. MHC-Crp を遺伝子導入ニワトリで生産させ、マウスでの効能評価を行った。3. TGF-ss遺伝子導入ニワトリを、卵管特異的発現システムを用いることで作製することができた。
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