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2012 年度 実績報告書

衝突海難に係るテキストからの認知行動プロセスの抽出および分析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23760789
研究機関独立行政法人海上技術安全研究所

研究代表者

伊藤 博子  独立行政法人海上技術安全研究所, その他部局等, 研究員 (70446590)

キーワード海上輸送システム / 人間工学
研究概要

1) 海難審判裁決録における操船行動の表現に関する調査: 衝突海難に関する記録文の中から、事故に至るまでの操船者の認知行動プロセスに係る記述を抽出し、テキスト内で実際にどのように表現されているかを調査した。操船者の挙動や心的態度を表す動詞、助動詞表現のほか、これらの推移が分かるよう時刻に関連する表現や操船環境を表す表現等を抽出し、分類した。また、主語となる名詞や操船時の目標物の表記法等をまとめ、略語等にも対応させた。
2) テキストからの時系列操船行動データ抽出プログラムの製作: 抽出した用語を元に、正規表現によるパターンマッチングを組み合わせて、時刻記述の解析結果と合わせて操船中の時系列の情報を抽出し、記録文における該当記述箇所を照合した上で、ハイライト表示等ができるようにした。この機能を20年分の衝突海難に適用し、操船行動における認知行動プロセスの時系列情報が抽出できることを確認した。また、パターンマッチングに必要な用語を蓄積し、マッチングの精度を向上させた。
3) 類似事例群における操船の認知行動プロセスの衝突海難における要因の分析: 衝突海難を類似する事例群に分類し、衝突海難の態様を分析して、事例群ごとの特徴的な要因をまとめた。特に、認知行動プロセスの中で重要な位置づけを占める状況認識に関して、本研究で開発したシステムから抽出した各操船段階の操船者の認識状態、未認識状態の情報を整理したことにより、認知行動プロセスにおける要因およびそれぞれの寄与の割合を示すことができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] AIS 情報を用いた沿海海域における船舶の遭遇頻度の推定2013

    • 著者名/発表者名
      伊藤博子
    • 学会等名
      日本船舶海洋工学会
    • 発表場所
      広島
    • 年月日
      20130527-20130528
  • [学会発表] Cognitive Model of Maritime Navigation and Its Use for Collision Accident Analysis2012

    • 著者名/発表者名
      Hiroko Itoh
    • 学会等名
      ICETET 2012 - 5th International Conference on Emerging Trends in Engineering & Technology
    • 発表場所
      Himeji
    • 年月日
      20121105-20121107

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公開日: 2014-07-24  

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