本研究では、地域特性を考慮した多国間の国際供給によるバイオマス利活用システムを設計した。複数のバイオマス資源とエネルギー変換技術を同時に扱い、安価で豊富なバイオマス資源の賦存量を持つ開発途上国から、需要量が多い日本に国際供給を行うことを想定し、温室効果ガス削減効果、エネルギー収支、コスト、マテリアルフローを定量的に評価した。得られた結果を用いて、最適な供給国と資源、技術の組み合わせ、導入促進に求められる技術発展や環境整備を明らかにした。これにより、低炭素社会への貢献、開発途上国の経済発展、廃棄物の削減などの効果が期待される。
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