本研究のテーマは、BN-PAGEとLC-MS/MSを組合わせた手法により、主に光合成生物のタンパク質複合体を網羅的に検出することである。 前年度までにPCoM-DB(http://pcomdb.lowtem.hokudai.ac.jp/proteins/top)の構築と公開を済ませることができたため、今年度は主に解析データの蓄積とアップデートの準備を進めてきた。新たな解析対象の生物種としては、緑藻のMicromonas pusilla、珪藻 Phaeodactylum tricornutum の解析を終え、シアノバクテリア Thermosynechococcus elongatus BP-1の解析を進めている。同時に、シロイヌナズナの単離葉緑体およびストロマ画分の解析データについては、2014年中の一般公開を予定している。 また、データベースのアップデートとして、機能面では、複数のタンパク質の結果を一度に検索できる機能やアノテーションのキーワード検索機能を追加した。レスポンスを良くするための改善やシステムのバージョンアップも進めている。
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