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2012 年度 実績報告書

翻訳後修飾によるジベレリン信号伝達機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 23770058
研究機関広島大学

研究代表者

深澤 壽太郎  広島大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (90385550)

キーワード植物ホルモン / 信号伝達 / 転写因子 / 翻訳後修飾
研究概要

GA信号伝達においてDELLAタンパク質とSPYタンパク質は、抑制因子として知られている。DELLAタンパク質は、機能未知の核タンパク質であり下流の信号伝達を抑制している。GA投与によりDELLAタンパク質が速やかに分解され抑制が解除されることでGA応答が誘引される。また、SPYタンパク質は、その構造からGlcNAc転移酵素としての機能が予測されており、リン酸化と拮抗してはたらくと考えられている。しかし、具体的な標的タンパク質が明らかになっておらず、その機能は明らかとなっていない。両タンパク質は、共に抑制因子として機能することが知られており、遺伝学的な解析から、DELLAタンパク質の機能制御にSPYタンパク質が必要であると考えられてきた。しかし、DELLAタンパク質とSPYタンパク質は、相互作用しないことから両タンパク質の関係は未だに明らかになっていない。これまでに、DELLAタンパク質の相互作用因子GAF1の単離に成功しDELLA-GAF1複合体が転写活性化複合体としてはたらき、またもう一つのGAF1相互作用因子であるTPRタンパク質と転写抑制複合体を形成し、下流の標的遺伝子の発現制御を行っていることを明らかにしてきた。本年度は、GAF1複合体には、DELLAタンパク質のみならず、翻訳後修飾タンパク質も含まれることを明らかにした。また、このGAF1複合体は、翻訳後修飾を受けることを明らかにした。GAによるDELLAタンパク質の分解によりGAF1複合体は、転写活性化複合体から転写抑制複合体へと構成が変化させるが、さらに翻訳後修飾による制御機構の存在を示した。GAF1複合体の機能転換はGAのみならず、翻訳後修飾によっても制御される可能性を示した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] ジベレリンの転写代謝システム及び成長制御機構の解析2013

    • 著者名/発表者名
      深澤壽太郎, 藤木敬大, 森雅彦, 増谷優次, 神谷勇治, 山口信次郎, 高橋陽介
    • 学会等名
      転写研究会若手ワークショップ@鬼怒川
    • 発表場所
      ホテル鬼怒川御苑(栃木県日光市)
    • 年月日
      20130124-20130126
  • [学会発表] ジベレリンによるDELLA-GAF1複合体を介した転写調節制御機構の解析2012

    • 著者名/発表者名
      深澤壽太郎, 藤木敬大, 森雅彦, 増谷優次, 神谷勇治, 山口信次郎, 高橋陽介
    • 学会等名
      第35回 日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      20121211-20121214
    • 招待講演
  • [学会発表] GAF1, A DELLA INTERACTING PROTEIN, REGULATES GIBBERELLIN SIGNALING IN ARABIDOPSIS2012

    • 著者名/発表者名
      Fukazawa J,Murakoshi S, Teramura H, Nasuno K, Nishida N, Yoshida M, Kamiya Y, Yamaguchi S, Takahashi Y
    • 学会等名
      Frontiers in plant biology: From discovery to applications (Nature conference)
    • 発表場所
      Ghent Belgium
    • 年月日
      2012-10-04

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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