脊椎動物に広く見られる光受容タンパク質Opn5グループについて、その分子特性を比較解析することを目的とした。Opn5グループのうち、Opn5mとOpn5L2はともに11シス型レチナールを結合し紫外光受容体を形成し全トランス型に光異性化することで活性化すること、非哺乳類Opn5mとOpn5L2は全トランス型レチナールを直接結合し光非依存的に活性化することがわかった。つまり、Opn5はヒトを含んで脊椎動物共通の紫外光感受システムを提供するとともに、一部は光受容以外の生理機能に関わる可能性が考えられた。
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