研究概要 |
海綿動物では未知の現象であった浮遊性芽球について, 芽球を形成するフウライカイメンの分類学的再検討や浮遊性芽球の起源, 芽球の形成および浮遊沈降機構の解明, 分散過程の解明を目指して研究を行った. その結果, フウライカイメンはセンコウカイメン科のうち共生褐虫藻類をもつ単系統群に含まれることがわかった. また, フウライカイメンは芽球の形態および遺伝的に異なる2種からなることが判明した. 芽球の形成過程や浮遊および沈降機構については, 当該年度中に充分な成果を得ることができずこれからの課題である.
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