研究課題
若手研究(B)
野生状態で生育するカラスザンショウ(ミカン科)6集団を対象に開花フェノロジー、花粉機能、訪花昆虫等の詳細な調査を行った。その結果、本種は、機能的雄性両全性異株という非常に珍しい性型である上、両性株は両性花ではなく雄花と雌花を別個に持ち、両性株の花序は約2週間のうちに雄性期から無性期を経て雌性期へと変化することが判った。性比は集団間で変異があることも判明し、植物の性進化のメカニズムの解明を進める上で重要な実例を示すことができた。
植物分類学