研究課題
若手研究(B)
細胞のストレス応答を担うストレス応答キナーゼ(以下SAPK)活性化の動態を先鋭的な可視化手法で解明し、また、キナーゼ動態を人為的に操作することにより、ストレス依存的な細胞応答の特異性決定に「キナーゼ活性化を生じる場所やタイミング」という時空間的な情報がどのような役割を担うかを解明する目的で研究を行った。本研究では細胞への紫外線、タンパク合成阻剤等によるSAPK活性化の時・空間動態を解析することに成功した。その結果、刺激の種類によってSAPK活性を生じる場所およびタイミングに相違点があり、それぞれ特徴的な時空間パターンが存在することが明らかになった。また、SAPK活性をモニターしながら人為的に活性誘導する実験系を構築したところ、刺激の種類ごとに異なる細胞機能を発揮するメカニズムの一つがシグナルの時間動態に起因する可能性が示された。
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Sci. Signal.
巻: 5 ページ: 76
doi:10.1126/scisignal.2002983.