(1)枯草菌ATP合成酵素の部分複合体であるF1-ATPase(BF1)の生化学的な解析を行い、BF1は非常に強いADP阻害を受けること、F1-ATPaseの阻害因子として知られるεサブユニットがBF1では活性化因子として働くことを明らかにした。(2)BF1の非常に強いADP阻害は非触媒部位へのATP結合が弱い事が原因ではないことを明らかにした。(3)枯草菌ATP合成酵素の大量発現系を構築し、詳細な機能解析を可能とした。(4)枯草菌にATP濃度センサータンパク質であるATeamを組み込んだ株を構築した。(5)枯草菌ATP合成酵素の活性調節が機能する生理的な条件を明らかにした。
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