半導体ナノ粒子(量子ドット:QD)を用いてマウス体内の非侵襲観察において十分な輝度を持つ蛍光粒子の開発に成功した。高解像度イメージング装置を開発し、量子ドットにより標識された好中球がマウス耳介内において遊走する様子を非侵襲観察することに成功した。更に、好中球内で小胞が高速に輸送される様子の観察・解析を行った。また、大きさの不明な物質に関しても発生する運動量の変化を測定できる顕微鏡の開発・構築し、その正確性を検証した。この系によって、Hela細胞中における小胞輸送の力は2-38pNと広く分布していることを計測した。
|