膜分裂時には、複数の膜タンパク質が巨大な複合体を形成し、分裂を駆動する。しかし現在、複数の膜タンパク質で構成する巨大複合体の構築過程や構造解析を可能とする適当なモデル脂質膜は少ない。本研究は、大腸菌の内膜成分をもとにした平面脂質膜を開発し、巨大膜タンパク質複合体の構造解析を目的とした。その結果、標的膜タンパク質が平面膜に分配されないことがわかり、複雑な膜タンパク質複合体を解析可能なモデル膜開発を行った。その結果、ト培養細胞由来の細胞膜成分を数μmの範囲に基板上に展開出来ることを見いだした。開発したモデル細胞膜は、複雑な膜タンパク質複合体のイメージング解析が期待される。
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