研究課題
p21は細胞周期の抑制やDNA修復など多様な機能を持つことが知られたタンパク質で、mRNAやタンパク質での、発現、分解、安定化が厳密に制御されている。近年、細胞内でのp21量の制御異常が、癌を始めとする様々な疾患を引き起こすのではないかと考えられるようになってきた。しかしながら、その詳細な分子メカニズムについては明らかとなっていない。本研究では、ユビキチンリガーゼFbxl12ならびにプロテアソーム活性化因子PA28gammaがp21と結合して複合体を形成し、p21の安定化を正に制御すること、さらにUV照射によって、この複合体が乖離してp21が分解することを見出した。さらにFbxl12のイントロン領域にプロモーター活性を有する領域が存在し、UV刺激依存的にshort formのFbxl12の発現を上昇させることを見出した。以上の結果から。Fbxl12ならびにPA28gammaはUV照射依存的なp21発現量を制御するタンパク質であることが示唆された。
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PLoS ONE
巻: 8 ページ: e58911
10.1371/journal.pone.0058911.
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