本研究では、myocardin 及び同ファミリータンパク質である MRTFの活性制御メカニズムの解析を行った。MRTF の活性は actin との結合により抑制されることが知られているが、MRTF と actin との結合を阻害し MRTF を活性化する因子として Tb4 タンパク質を見出した。また、myocardin は actin との結合力が弱いが、代わりに actin-related protein 5 (Arp5)と強く結合しており、Arp5 が myocardin の活性を著しく抑制していることが明らかになった。平滑筋細胞では Arp5 の発現量が低く、それにより myocardin の活性が高く保たれていた。
|