単細胞紅藻Cyanidioschyzon merolae(シゾン)において、キネシン様タンパク質「TOP」が葉緑体およびミトコンドリアの分裂装置複合体に含まれ、オルガネラの分裂を制御していることを明らかにした。また葉緑体・ミトコンドリアに続いて第三の分裂装置をペルオキシソームから発見し、その分裂機構を解明した。さらに、タンパク質の機能解析に関連して、シゾンにおける遺伝子ターゲッティングの手法を確立した。この技術により、プロテオミクスで見出された任意のタンパク質をコードする遺伝子の破壊・置換が容易に行えるようになった。これらのデータ処理に用いた解析技術に関しては特許を取得した。
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