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2011 年度 実施状況報告書

有尾両生類四肢再生における筋細胞制御と進化的考察

研究課題

研究課題/領域番号 23770252
研究機関岡山大学

研究代表者

佐藤 伸  岡山大学, 異分野融合先端研究コア, 准教授 (90512004)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード四肢再生 / 組織 / 筋肉
研究概要

四肢再生にかかわる研究を特に筋肉に着目して研究を行った。四肢再生時には再生芽と呼ばれる構造が切断部より先端部側に形成される。この再生芽は主に上皮と間充織に分けられ、とりわけ間充織側が着目されて研究されている。間充織側の細胞を再生芽細胞と呼び、この再生芽細胞の由来は長く不明であった。近年この再生芽細胞の由来に関する研究がなされて、筋肉の元になる細胞は、切断部基部側の筋肉に由来することが明らかになった。ただし、筋肉は四肢由来でなくてはならないのか、それとも筋肉であればどこでもよいのかなど、位置情報とリンクした考察は一切されていない。そこで、研究者らは筋肉に関する位置情報・由来という観点を中心に研究を行った。 当該年度の研究目的は主に基盤となる遺伝子などのコレクションが中心的なタスクであった。このタスクに関してはほぼ100%の達成率であると考える。筋肉形成にかかわる主な因子の遺伝子全長もしくは断片を単離することに成功している。今後はこの遺伝子を使用して解析を随時進めるつもりであるが、すでにin situ hybridization等は開始しており、当初の目標よりも早く実験を進めることができている。これまでの研究成果は筋肉の由来に関しては、当初の見込み通り四肢由来ではなくとも四肢形成に参画できるという結果を示している。残念ながら、当初いくつか計画していた実験に関しては23年度途中で動物の状態が一斉に悪くなってしまうという不幸な状況が発生してしまい、実行には至らなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

動物の病気がはやってしまい、先年度考えていた実験は出来なかったが、これはあくまで計画書にあったものではなく、副産物として見つかった面白い事象を検証するためのものであった。ゆえに、計画書に照らして考えればおおむね順調である。

今後の研究の推進方策

動物のケアを最優先にすべきことが見えたので、まずは必要な設備を整えたい。実験に関しては概ね計画書通り進めたいと思う。ただし、状況に応じてまとめられそうな段階に入れば随時論文作成に入ってゆきたいと思う。

次年度の研究費の使用計画

実験の性質上から考えて飼育設備と消耗品に大きなウェートを割くだろう。実験の進捗状況に応じて阻害剤などの経費が掛かる実験は来年度に回すことも考えながら進めてゆく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Ectopically induced limb on a flank possesses non-limb derived muscles in Ambystoma Mexicanum2011

    • 著者名/発表者名
      平田絢子、蒔苗亜紀、佐藤伸
    • 学会等名
      日本発生生物学会
    • 発表場所
      沖縄
    • 年月日
      2011.5.19
  • [学会発表] Ectopically induced limb on a flank possesses non-limb derived muscles in Ambystoma Mexicanum2011

    • 著者名/発表者名
      平田絢子、蒔苗亜紀、佐藤伸
    • 学会等名
      日本発生生物学会、サテライトワークショップ
    • 発表場所
      沖縄
    • 年月日
      2011.5.18

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公開日: 2013-07-10  

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