無顎類クロヌタウナギから、RhBG-like、RhBG-like2およびRhCGを得た。また、軟骨魚類アカエイのRhCGとネコザメのRhBGの配列も決定した。系統解析では、クロヌタウナギの2つのRhBG-likeは、他の脊椎動物のRhBGとRhCGとの共通祖先の枝に位置した。これは、クロヌタウナギのRhBG-likeにおいての収斂アミノ酸置換によるものであると考えられた。Rh遺伝子族は、脊椎動物の共通祖先ではアンモニウム排出に関与する器官で発現しており、2回の全ゲノム重複後に、RhBGやRhCGが本来の機能を担っているのに対し、RhやRhAGが血球系での発現に限定されてきたと考えられた。
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