陸上植物はシャジクモ藻類から進化したと考えられている。シャジクモ藻類における転写制御因子の多様化について調べるために、単細胞シャジクモ藻ヒメミカヅキモのゲノム配列より転写制御因子ファミリーを検出した。その結果、緑藻(Chlorophyta)では認められず、陸上植物で認められる75%の転写因子ファミリーがヒメミカヅキモに存在することが明らかとなった。また、ヒメミカヅキモ転写因子の1つであるCpMinus1は-型ゲノムにのみ接合型特異的に存在し、性決定遺伝子の候補の1つとして有性生殖を制御している事が示された。
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