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2013 年度 実績報告書

コムギ春播性遺伝子Vrn-D4の単離と機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 23780005
研究機関岡山大学

研究代表者

西田 英隆  岡山大学, 環境生命科学研究科, 助教 (30379820)

キーワードコムギ / 春播性遺伝子 / Vrn-D4 / クローニング / VIL-D1
研究概要

課題担当者は先行研究においてVrn-D4が春化要求性(播性)を支配しており、第5染色体動原体近傍のSSRマーカーであるXcfd78とXbarc205に挟まれた1.8cMの領域に座乗することを明らかにした(Yoshida et al., 2010, Theor. Appl. Genet. 120: 543-552)。Vrn-D4領域近傍には、シロイヌナズナの春化要求性遺伝子で、春化反応の初期段階で働くVIN3-like 1(VIL1)のオーソローグが存在する。そこで本課題ではまずVIL-D1の塩基配列を解析した。その結果、エキソン、イントロン、5’上流域、及び3’下流域のいずれにおいても表現型と対応する配列変異は見出されず、VIL-D1はVrn-D4の原因遺伝子ではないと考えられた。Vrn-D4の原因遺伝子を特定するためにはVrn-D4座乗領域の絞り込みが必要であることから、Brachypodiumの相同領域におけるゲノム配列情報を利用して新たにDNAマーカーを開発し、ファインマッピングを行った。その結果、既存のマーカーに加えて新規20マーカーを含む遺伝地図を作成し、Vrn-D4座乗領域を0.09cMにまで狭めることに成功した。Brachypodiumのゲノム配列情報に基づき、Vrn-D4が存在する染色体短腕領域には127個の遺伝子が座乗すると推定され、その中でも発生や転写制御に関わる10個が原因遺伝子の候補と考えられた。しかしながら、候補遺伝子には表現型と対応する配列変異は見出されず、原因遺伝子の特定は今後の課題として残った。以上の成果を1編の論文にまとめ、学術雑誌で公表した(Kippes et al., 2014, Mol. Genet. Genomics 289: 47-62)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Fine mapping and epistatic interactions of the vernalization gene VRN-D4 in hexaploid wheat.2014

    • 著者名/発表者名
      Kippes N, Zhu J, Chen A, Vanzetti L, Lukaszewski A, Nishida H, Kato K, Dvorak J, Dubcovsky J
    • 雑誌名

      Molecular Genetics and Genomics

      巻: 289 ページ: 47-62

    • DOI

      10.1007/s00438-013-0788-y

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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