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2013 年度 実績報告書

砂浜海岸の適正な保全管理システムの提案

研究課題

研究課題/領域番号 23780019
研究機関北海道大学

研究代表者

松島 肇  北海道大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (40359485)

キーワード海岸管理 / 砂浜海岸 / 生態系サービス / 適正な利用 / 環境保全 / 新しい公共 / 多様な主体 / 評価
研究概要

本研究は、これまであまり顧みられることのなかった砂浜海岸の自然環境の保全とレクリエーション利用の適正な管理について、特に生態系サービスの視点から、第一に砂浜海岸の環境に対する利用者や沿岸住民等の認識を明らかにし、第二に我が国の砂浜海岸の自然環境の適正な評価手法について探り、第三にレクリエーション利用等の適正な管理手法について検討し、長い間、国土保全・開発・レクリエーション利用・自然保護の狭間におかれてきた砂浜海岸の適正な保全管理システムについて提言することを目的とした。
第一の砂浜海岸の環境に対する利用者や沿岸住民等の認識については、海岸に対するイメージや利用頻度、生態系サービスの認知度等を地域住民や海岸利用者、大学生を対象としたアンケート調査から、砂浜環境に対する関心の低さとともに文化的サービスへの期待の高さが明らかとなった。
第二の砂浜海岸における自然環境の適正な評価に関しては、行政界としての海岸で考えるのではなく、生態基盤としての連続性に配慮した範囲で評価することが必要であり、景観を構成する植生だけでなく、地下水等の生態系サービスも考慮する必要があることが明らかとなった。
第三のレクリエーション利用等の適正な管理手法については、これまでに得られた第一、第二の知見から海岸の多様な資源を適正に評価し、その管理を行うには、従来の複数の管理主体から構成される行政を中心とした管理では対応できないことが懸念され、地域住民や利用者を含めた多様な主体からなる「新しい公共」の概念に基づくガバナンスが重要であることを提案し、その実践として石狩海岸フォーラムを開催した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Traditional Food Culture (Local Cuisines, Japanese Sake) That Has Been Nurtured by the Rich Nature of the Region: The Case of the Coastal Area in Chiba Prefecture, Japan.2013

    • 著者名/発表者名
      Kaneko, K., Oshida, K., Matsushima, H.
    • 雑誌名

      Food and Nutrition Sciences

      巻: 4 ページ: 964-971

    • DOI

      10.4236/fns.2013.49125

    • 査読あり
  • [学会発表] Landscape for Disaster Risk Reduction by Restoration of Coastal Dunes

    • 著者名/発表者名
      Hajime Matsushima
    • 学会等名
      第1回アジア国立公園会議
    • 発表場所
      仙台国際会議場(仙台市)
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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