植物の二次代謝産物であるフラボノイド化合物は抗酸化性、抗ウィルス性、抗ガン性など多くの機能性をもつことから、注目される化合物である。フラボノイドの化合物組成は、種々のストレス環境下において変動することから、植物にとって、生物的及び環境ストレスに対する防御化合物としての役割をもっていることが示唆されている。これまでに各種光環境下におけるプロアントシアニジンの生成と呼応した変動を示す制御遺伝子VvMYBPARを同定し、そのプロアントシアニジン特異的な制御機構について、シロイヌナズナ強制発現株の解析及びブドウ培養細胞を用いたレポーターアッセイを用いて明らかとしている。本年度は作成したブドウ過剰発現株の解析を行い、当遺伝子の機能について確認を行った。これらの成果については招待講演1回、論文発表1報を行った。
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