今後の研究の推進方策 |
現在得られている候補タンパク質(WRKY70等)については、当初の実施計画に戻り、T-DNA挿入変異株とRCY1-HA形質転換体のホモラインの作成、過剰発現体の作出等を行い、得た植物体の各種ストレス条件下でのCMV感染応答を詳細に解析する(HR・細胞死の程度、ウイルスの増殖、活性酸素生成レベル、Pathogensis-related protein (PRタンパク質)遺伝子の発現レベル、各種ストレス耐性等への影響など)。さらには各種変異体(SA関連: eds5, pad4; JA関連: jar1, coi1;ET関連: etr1, ein2; S A/JA関連: ssi1; Defensome関連: rar1, sgt1; ABA関連: abi1, era1, etc.)等との掛け合わせを必要に応じて行い、シグナル伝達系の解析を行う。また、遅延している候補遺伝子の発現解析によるストレス応答性への関与の推定、N. benthamianaの一過的発現系(Agroinfiltration、myc-tagなどを使用)を利用したRCY1との相互作用を検証などを早急に行う。 また、酵母Two-hybrid法によるスクリーニングも一部終了していないので、引き続き行い、得られた候補タンパク質については、随時上記の計画に沿って解析を進める。
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